八王子平和市民連絡会はニュースを発信しています(不定期ですが(^^;

イベントやキャンペーンのニュースはもちろんのこと、八平連に参加する多士済々による八王子のあれこれの話題、このサイトの更新情報などをお届けします。

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 ★「八王子平和通信」第1号を発行しました!

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◇   {@}   〜  ごあいさつ  〜         ◇
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 東京の西の55万都市、八王子で平和に取り組む市民が集まって、八王子平和市民連絡会を結成したのは2005年のことでした。年代も所属も飛び越えて、「八王子から平和をつくっていく」という一点で幅広い市民が集まりました。

 それから5年、毎年秋の「平和強化月間」をはじめ、着実に運動を進めてきました。この輪をさらにひろげていくために、メールニュース(八王子平和通信)を発刊します!どうぞ多くの皆さんに広げてください。そして、あなたの平和への取り組みを寄せてください!

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◇   {A}     〜☆○ 目次 ○☆〜         ◇   
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 {@}   ごあいさつ
 {A}   目次
 {B}   八王子平和ニュース
 {C}   7月の平和イベント  【カレンダー】
 {D}   八王子で読む!第1弾    【書評】
 {E}   メールニュース購読のご案内

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◇  {B}  ☆☆☆ 八王子平和ニュース ☆☆☆        ◇
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 〜★☆八王子市の平和事業担当者の方と懇談しました!☆★〜
 
 私たちの地元・八王子から平和を発信することをテーマにしている八平連では、いま、八王子市の平和事業について知り、市民の立場から提案をしていく作業に取り組んでいます。

 その一環として、5月13日、「自治体の平和事業を知る・考える」というテーマのもと、八王子市総務課で平和事業を担当している松本さん、総務課長の米山さんにお越しいただき、八王子市が実際にどのような平和事業に取り組んでいるのか、お話しを伺いました。担当の松本さんは「このように人前でお話しするのは初めてです」と少し緊張した面持ちでしたが、とても丁寧に説明してくれました。

 まず、八王子市には平和に関する2つの宣言があります。
 「世界連邦平和都市宣言」と「非核平和都市宣言」です。

 「世界連邦平和都市宣言」は、1978年12月21日、市議会で議決されたもので、地方自治体が平和の尊さを訴え、世界連邦運動に賛同を表することを宣言しています。
 「非核平和都市宣言」は、1982年6月29日の市議会で議決されたもので、世界規模での核兵器の廃絶と平和活動の推進を訴えることを宣言しています。

 そしてこの宣言に基づき、市が取り組んできた平和事業は次の6つです。
  @ 世界連邦平和都市宣言碑の設置(八王子駅南口 現在工事中のため撤去中)
  A 世界連邦都市宣言文の掲示(事務所・市施設・市民センター49箇所)
  B 非核平和都市宣言広告塔の設置(事務所・市施設・市民センター24箇所)
  C 非核平和都市宣言文の掲示(事務所・市施設・市民センター・小中学校156箇所)
  D 平和の像設置(富士森公園内)
  E 平和展の開催

 現在の取り組みの中心はEの平和展の開催で、予算(約200万円)の大部分はこの平和店の実施に使われているそうです。

 平和展は年に一度、8月に開催されています。1984年の原爆パネル展から始まって、これまで25年間続けられてきました。昨年の平和展では次のような催しも行なわれています。
  ・「八王子空襲について」斉藤勉さん(高校教諭)の講演会
  ・戦争体験者による証言
  ・原爆資料コーナーの設置
  ・小中学生による「平和」ポスターの展示
  ・WFP(国連世界食糧計画)パネル展&講演会
  ・みんなでつくろう平和の木
  ・クイズラリー
などなど、子どもたちを対象にした内容も多く盛り込まれています。

 また、平和展は2008年から10名の実行委員会形式で運営されています。委員は869会(被爆者の方々の団体です)、世界連邦運動協議会八王子支部、郷土資料館のボランティアの方などのほか、市内の大学の学生さんや公募市民(2名)で構成されています。

 こうしていろいろと取り組んでいるのですが、いまの問題は、戦争体験を証言してくれる体験者が高齢化して、減ってきてしまっていることだそうです。また、不況による財政難もあって、平和事業についての予算を増やしていくことは難しいようです。

 担当者の方から説明を受けたあと、私たちのほうからも、「姉妹都市との国際交流のなかで過去の戦争について話し合うような場をもったらいいのでは」、「夏だけでなく、一年を通じて平和を訴えていく取り組みも必要ではないか」などなど、多くの意見も出されました。ただ、行政の立場からは市民の中にも考えの対立があることがらに取り組むことは難しいようです。(そのあたりは、私たちのような平和団体の役割でもあります。)

 これまで、市の平和事業について市役所と市民団体とで情報交換や意見交換をすることはなかったことなので、今回の懇談は、「八王子からの平和」を考えるうえでとても貴重な時間となりました。

〜★☆『八王子平和強化月間』参加イベント大募集!☆★〜

   ○今年もやります!☆第5回八王子平和月間○

  「八王子平和強化月間」は、日程や内容を調整して統一チラシを
作成、所属を超えて宣伝広報に協力しあう、八王子型の平和イベン
トです。

● 月間日程:2010年10月1日(金)〜10月31日(日)
●企画条件:平和・人権に関して市内で開催されるイベント
●〆切日:7月20日(火)
 ・参加方法など、詳しくはトップページからご確認ください。
http://peace-8.hp.infoseek.co.jp/
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◇  {C} 7月も平和イベントの花盛り♪ 【 カレンダー 】  ◇
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◇7月のイベント
★ 7月1日(木)  あぶない教科書を許さない!八王子市民の会
★ 7月10日(土)  ピースウォーク
★ 7月10日(土)  60年安保を問いなおす〜50年後の今・私たち〜
★ 7月13日(火)  名張毒ぶどう酒事件のDVD上映会
【↓八王子の平和イベントカレンダー↓】
http://peace-8.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/sche14/sche14.cgi

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◇  {D}   八王子で読む!! 第1弾    【 書評 】    ◇
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『ローカル・コモンズの可能性―自治と環境の新たな関係』
  三俣 学・井上 真・菅 豊 (ミネルヴァ書房 2010/06/15)

 たとえば、山奥の渓流なんかにキャンプに行くと、たいてい「釣りを楽しむ皆さまへ」などと書かれた看板が立っている。そこには河川環境の保全を目的に、その地域の漁業組合が設けている遊漁ルールが書かれているのだが、時に一方的すぎたり、ややもすると厳格すぎたりと、一般の釣り好きやレジャー客からすると不満が生じることも多々ある。

 これは、ルールというものと人が対峙するとき、川は単なる美しい自然としての姿だけではなく、もっと生々しい、社会的な性質をおびたものとして浮かび上がってくるということの、ささやかな例のひとつだ。

 本書にある「ローカル・コモンズ」とは、ある地域内の特定の人びとが共同して山・河川・林野などの自然資源を管理していることに着目し、彼らが外部との関わりのなかで、どのようにして地域内の共有資源を利用してきたのかを探っていくことである。限られた自然資源の管理を誰がどのような仕組みで担っていくかという問題は、これまでにも環境ガバナンス(統治)論を中心に多くの研究がなされてきており、大きくいえば、本書もその流れの一つだといっていい。

 ただし、これまでの環境ガバナンス論が、地球規模の環境課題(温暖化問題など)についての多国間協力体制のあり方から、各国、さらには各地域内の個別環境課題に対応する枠組のあり方まで幅広く取り扱ってきたのに対して、ローカル・コモンズは、同じく「開かれた公共性」を目指しながらも、古くからの伝統や慣習をもつ小規模な共同体に焦点を当てているところに大きな特徴がある。これは環境ガバナンス論のもつ「開かれた公共性」が、地域住民による自治の破壊につながる新自由主義的な言説と、ややもすると結託しかねない関係にあることへの危惧から生じているものである。

 本書で報告されるローカル・コモンズの各事例も、その根底に自治と環境との関係をどのように結びつければよいのかという問題意識に貫かれている。たとえば、近世以来のムラの「持ちもの」として住民によって管理されてきた共有林野が、国の推進している市町村合併のなかでどのような危機を迎えているかを報告する[第1章]、土地所有者の権利と自然を享受する権利との双方を生かした北欧諸国の「万人権」[第3章]、フィリピンにおける住民参加型森林管理の虚実を描いた[第6章]、野生動物の保護をめざすNGOと農作物の被害に苦しむ現地ケニア住民との軋轢を伝える[第7章]といった具合である。国内・外を問わない、そのダイナミックな内容構成には驚かされるが、一方で自治と環境という論点はぼけていないので、それぞれの事例から特定のプロセスを抜きだすことも可能であり、私たちの住む八王子を考えていく上でも意外と参考になる一冊である。

 もっとも、読者によっては、各事例にあたっての研究色がやや強すぎて、ローカル・コモンズの全体像を理解する妨げになっている感じがするかもしれない。だが、そこにこそ「環境問題は、ローカルという現場でもっとも先鋭的に、そして生々しく顕在化する」という本書の意図が示されているのであり、共同体の歴史、慣習、生業、国家との関係や法制度などに至るまで詳細に記述されている各章を、読みこめば読みこむほど、読者はいつの間にか、まるでよく出来たドキュメンタリー作品を見ている感覚になってしまうのである。

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八王子平和通信 第1号
発 行:八王子平和市民連絡会
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E-mail:peace8_owner@yahoo.co.jp

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最終更新日 : 2009/10/17

 

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